2014年12月3日水曜日

合唱塾11月の練習



■合唱塾11月の練習
場所:県居恊働センター ホール
日時:2014/11/30(日)10:00~16:00

雨森先生の練習は、楽しい!

午前の部 10:00~12:30 フォーレ・レクイエムの練習。
太田代表のバロックピッチ可能なオルガンと、平林先生のピアノによる何とも贅沢な練習。

アニュス・デイから終曲のイン・パラディズムまで、曲の進行に従って指導される。
曲の内容を、細かく分析しつつ、表現の仕方を、分かりやすく決定していく。電子オルガンの音色は豊富で、曲想に合う楽器の選定が難しそう。オルガンで表現できないなら、ピアノを入れましょうか? と平林先生の合いの手。このように徐々に仕上がる過程が、実に楽しい。
練習を進める間に、フォーレのレクイエムに関する雑談が、これまた面白い。午前の部の2時間半という時があっという間に過ぎる。このレクイエムの版は、3つあり、第1の版は、小編成でとても興味があるのに、フォーレの遺族が抱え込んで、頑なに、外に出さない、というエピソード。

午後の部 13:35~16:00 バッハ・モテット3の練習。
この曲も、第1曲から順番に、細かく練習する。
最近の学説では、この曲は、バッハが教会の聖歌隊の練習用に作ったのではないか、という説を紹介する。その具体的な例として、ソプラノとメゾソプラノを交互に対等に高音部が出せるようにするために、高低を逆転させて、旋律線を同じように歌わせるソルフェージュ のような部分※を紹介する。はいはい、うまく空に向かって飛べるように練習しましょう! というバッハの声が聞こえてくるような気分になり、バッハという存在が身近に感じられる場面でした。

※hat mich frei gemacht(私を自由にして下さる) 3段跳びに例えれば、1・2と助走をつ
けてfreiと舞い上がる部分。イエスを信じると霊の法則により、罪や死の法則から、ほら、こんなに自由になる!

どんな指揮者でも、曲に対する思いが深いことは当然のことであるが、雨森先生は、その思いの深さが、指揮者と同じレベルで、歌う者一人一人にも宿ってこなければ、曲の表現はできない、という信念を持っておられる。
これは、初めて雨森先生の指導を受けたときに、誰でも感じることである。
曲の内容に関して、特にフレーズの歌い方において、先生の感じておられること、または分析されたことを逐一わかりやすく説明される。そして、そのように説得性のある歌い方ができるまで、繰り返すのである。一人一人が、内容を自分のイメージで噛みしめて、表現するということの大事さを痛感させてくれるひと時であった。
レポート / はた

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