2015年5月25日月曜日

浜松合唱塾5月の練習

浜松合唱塾5月の練習
場所:県居協働センター
日時:2015/5/17(日)13:00~17:00
参加者:39名

練習曲
リフレイン(1回通し)
白い木馬
水のいのち(最後に一度通し、数カ所直し)

まずはじめに、発声練習も兼ねて、「リフレイン」を通す。
今日は、白い木馬を中心に、練習する。
午前中に、東部協働センターで行った自主練習の効果が発揮されて、前回に比べると数段、曲に近づいたようだ。Yさん、練習をありがとうございます。

歌いこみの回数を重ねるにつれて、この曲の全体像が、特に、今回は、その表現されている「いのちの輝き」の陰影が雨森先生の指導を通して、個々の心によりくっきりと形作られたように思う。天国と地上とを3拍子と4拍子に分ける手法や、ピアノによって凄まじく表現される悪夢や恐怖のパッセージ。天国への感謝や祈りの音型。特に、その上昇する音型やテーマの象徴的な使い方が、フォーレやバッハにそのまま遡ることができる、ということを実感しました。

指揮者が言われるように、28歳であの世へ旅立ったブッシュ孝子さんがこれらの詩を書き始めたのは、死のわずか4か月ほど前から、2週間前までの短い期間であった。こみあげ、溢れてくる詩は、この世にあるものへの訣別のことばであり、その「ことば」は、「いのち」と同格である、と曲集の前書きに作曲者が書いている。首もとからポッキリ折られて地にうちすてられた赤いバラは、運命という、突然の強風に吹き飛ばされそうになった自画像であり、ブッシュ孝子さんの人生がそのまま暗示されている。

終曲。「ここにも私の故郷はない」という人生への訣別の言葉が、作曲者の描いたフレーズの激しさとともに、はじめて、一瞬、ブッシュ孝子さんの訣別に、プラスのイメージで寄り添えたような気がしました。

そして組曲全体に、ふと思い出したように顔を出す冒頭のテーマ。それはブッシュ孝子のいのちのテーマ。焦点のぼやけた浮遊するようなイメージ。十字架の形をしたテーマ。このように表現された雨森先生と、平林先生のことばは、さすがに重くて、説得性がある。

両先生の練習は、ボケとツッコミのような楽しさがあり、好奇心をあおるような刺激に満ちていて、充実している。平林先生のピアノは、とにかく凄い! コーラスは、緊張感が高まり、持てる力は、全て、自ずから引き出されていく、という感じ。

その熟成した職人の手ほどきを、残りわずかとなったけれど、しっかりと味わいたい!
(なごはる)

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